こんにちは!ホームスクーラーのもりーです。
この記事は主に、
- これからお子さまが、特別支援学校や特別支援学級に入ることを視野に入れている
- 療育手帳の取得に迷っている
などの保護者の方に向けた記事となっております。
また、
境界知能である子どもと学校との関係、及び、私の考え
を、まとめに書き記してあります。
記憶に新しい私と娘の体験談を、つらつらと。
ところで。境界知能って知ってる?
それでは本題に参ります。
境界知能|児童相談所にて療育手帳の申請
ところで、境界知能という言葉を知っている方はどれくらいいるのでしょうか?
私はというと、聞いたことはありましたが、忘れかけていたくらいの記憶の奥底にありました。
境界知能とは▷https://junior.litalico.jp/column/article/113/
娘は境界知能です|IQ76(田中ビネー) Q71(ウィスク)
ウィスクの検査は、かかりつけの大学病院で受けました。(2023年6月)
したがって、IQはその時に出た結果です。
療育手帳に関してですが、
IQ75から発行させて頂いているので、(IQ76だった娘は)この度は発行できないということになります。
ということで。
え。
と、たまげて言葉が出ませんでした・・・。
結果、
療育手帳は取得できませんでした。
2時間かけて受けた検査でしたが、「意味なかったなぁー・・・」と思ってしまったのが正直なところです。
だって、発達障害を育てている親は、こういう類の不毛な用事、多すぎやしませんか?!
こういう時ってね、「意味のないことなんてないはず」とかって、流暢なことを言っている場合じゃないんですよね。
だって現実って、とっても大変なんだもの。
もしも、もしも・・・!
娘のIQが、あと2点くらい低く出たら、療育手帳の取得はできたのだろうか・・・
と思ってしまったのが、その時の正直な気持ちです。
しかし気持ちを切り替え、これが今回のご縁だということで、現実を受け入れた次第です。
冷静になって考えてみると、子どもにとっての本当の正解は、きっと誰にもわからないものだろうと思うようになりました。
目の前に拓けた道を行くしかない。
これもまた、現実なのです。
療育手帳なし|特別支援学校中等部編入の申し込みと結果
療育手帳の申請とほぼ同時に進めていたことが、支援学校中等部編入の申し込みでした。
こちらの手続きは、保護者と支援学校での直接のやりとりは、ほぼありません。
手続きの99%くらいは、現在通っている小学校の特別支援学級の先生を通して行われます。
99%とした理由は、見学会の欠席の連絡は、直接自分でしたからです。
つまり、支援学校への編入学に関しては、
これら3箇所での審議にかかっている、と言っても過言ではないと思われます。
編入に向けておこなったこと一覧
- かかりつけ大学病院でのWISK検査(6月)
- 特別支援学校での教育相談(7月頃)
- 療育手帳の取得申請(9月)
- 特別支援学校見学会への参加(10月)
これらの過程を経て、10月の下旬に、特別支援学校への編入は不可という通告を受けました。
この時の通告スタイルとしては、学校に呼ばれて直接でした。
娘と親の気持ち|特別支援学校への編入ならず
ここからは、学校に呼ばれて直接結果を聞いた我々親子の、その後の心境を書き残して行きます。
娘の様子と気持ち
まず、当事者である娘は、
泣いていました。
特別支援学校に見学などで足を運び、ここなら楽しくやれるかもしれないと、娘なりに思い描いていたことがあったようです。
編入ができないと知った時の娘の気持ちは、
ショックそのもの
でした。
そして次の選択肢として用意されていたことは、ただ1つ。
それはもちろん、
ホームエデュケーション(スクール)
です。
来年からもホームスクールにする。
娘は多くは語らないし、私も聞きません。
でも、そのショックと言ったら、私が想像するよりもはるかに大きいものだったように感じています。
親の気持ちと意見
親としても、ショックは大きかったです。
100%入れることが保証されていたわけではないので、“仕方ない”と思う部分も、もちろんありました。
それでも、泣いている娘を見ていると、どうにもこうにもやりきれない気持ちが込み上げて来ました。
だって、特別支援学校の見学と説明会で
誰一人とりこぼさない教育を
というコンセプトをしっかりと聞いていたから。
その学校に入れない境界知能の娘は、結局
学校に入る前の段階で取りこぼされているのです。
これがこの社会の現実なのだ。
諦めて、自分たちが歩める道を進んで行くしかないと、改めて腹を決めた一件となりました。
そして、娘たちの居場所は、何がなんでも私が確保することを。
ここで1つ、私の意見を書き記しておきます。
見学会と入学判定の順番を考慮するべきです。
困り感を抱える子どもが「支援学校には入れません」という通告を受ける社会というのは、やはりいかがなものでしょうか?
あまりにも酷ではないでしょうか?
IQがネックになっているのが問題なのであれば、1学期にWISCの結果を提出した時点で「入れません」とハッキリ示された方が良かったです。
だって、数ヶ月もの間、家族間で話し合い、悩み、そしてわずかでも期待を膨らませたのですから。
これは経験してみてわかったことですが、家庭と当事者である子どもの負担は、想像以上に大きかったです。
まとめ|境界知能の子どもの居場所
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
境界知能にある娘は、療育手帳は不可、特別支援学校への編入も不適という結果になりました。
各自治体やお子さんの様子によって、また判定も異なってくるのだろうとは思います。
いずれにしても、境界知能にある子どもが支援学校を希望したところで、それは狭き門である可能性も決して低くはないというのが個人的な感覚です。
かと言って普通小の支援学級では、境界知能にある子どもたちへの配慮は非常に難しいのでは?と感じています。
だから私は覚悟を決めてホームエデュケーションを実践しているし、これからも続けていくのみです。
それでは、最後までお読み下さり、ありがとうございました。
それでは皆さまごきげんよう!