自閉症スペクトラム姉妹の母でホームスクーラーのもりーです!
今回は、壮絶な感覚過敏を経験してきた次女の履物について書いてみようと思います。
まずは最初に、次女について軽く触れておきます。
感覚過敏で靴も靴下も履けない!パニックの連続の日々
あの世界的大流行のさなか、次女は幼稚園を卒園し、小学1年生になりました。
ちょうどその頃、我が家では別の局面を迎えていました。
当時の様子がわかるブログの過去記事のご紹介です。
今日は朝から超絶不機嫌だった次女。
こういう日はだいたい感覚過敏が増す。
今日も靴下が履けずに午前中はイライラ、時々機嫌を取り戻したりしつつ、だけれど。
一旦癇癪を起こすと、気が済むまで泣き尽くすことでやがて自分を取り戻す事が多いのだが、今日はそうも行かなかった。
朝の6時頃から始まり、小休止を挟んだとは言え、気がつけば11時。
私の方も限界が来てしまい、こちらも次女に対して当たってしまった。
「靴下が履けなければ裸足で歩け!!!」
それを次女に強要するつもりは毛頭ないが、次女の様子を見ていたら悲劇のヒロインのようになってしまいそうで、逆にそちらの方が心配になってしまったのだ。
最近はの私は、“次女自身が自分で自分を受け入れる必要があるのかも…”と感じることが増えた。
落ち着くと冷静な会話ができるので、子どもだからわからない!だなんて決めつけず、出来るだけ丁寧に物事を伝えるようにしている。
泣いて解決するのなら、気が済むまで泣いてもらったいい。
しかしひたすらにグズグスしていて、ただ時間だけが過ぎて行くのもどうなのか?
次女の気持ちも尊重しつつ、だけれど任せすぎずに…が大切なのかなぁと思ったりする。
その後裸足でお散歩に出た次女は少しずつ元気を取り戻し、裸足で走り回っていた。
それに長女もつられて裸足になり、最初から靴を履いていない犬と3人、子どもたちは裸足でお散歩を楽しんだ。
午後も裸足で泥んこ遊びとシャボン玉をして遊んだが、やっぱり派手に汚れるのは長女!
さすが裸足のプロ長女!!
見ていて清々しくなるほど。
次女もたっぷり楽しめたようで、本当によかったなぁホッとした。
時を戻すことはできない。
それに、受け入れたくないもの(こと)から逃げていても、絶対に追いかけ続けて来る。
自分自身を受け入れる事も然り。
我が子を受け入れる事も然り。
目の前にある現実から、できるだけ目を逸らさずにいたいものだ。
自分の欠けている所や弱いところを、他の何かで補ってもらおうとか、無理やり何かで埋めようだなんて必死になるよりも…
まずはそんな自分を認め受け入れたい。
そうしたら、自分の欠点や弱点も味方に出来るようになる気がする。
人間は周囲から色々な影響を受けたり、どうしても周りの反応が気になったりするものだ。
だからこそ意識して、自分の本音に耳を傾けるようにしていたい。
親と子の関係ですら、適切な距離が必要だし、助けられる事への限界もある。
つまるところ、本人のかわりは誰にもできない。
「我が子が抱える大変さを親が背負ってやろう」なんて思い上がりは捨てて、親の立場の大変さから目を逸らさずに、お役目を全うしていきたいと思う所存だ。
過去の私のブログより 2020-03
というように、世界情勢もさることながら、我が家の毎日も非常に混沌としていました。
非常にメンタル不安定だった次女は、一触即発状態。
とにかく、安定とは程遠い日々でした。。
感覚過敏の娘がやっと出会えた奇跡の草履
そもそも靴下が履けないので、
靴が履けない
というわけで。
靴以外に試した履物
クロックスが足に与える影響に関しては諸説あるとお見受けしますが、実際のところはどうなのでしょうか?
ちなみに次女の足にはまったく合いませんでした。
クロックスもどきはもちろんのこと、ビーチサンダルもNG。
いくつもの履物を試せば試すほどに、あれもだめ・これもだめとなり、次女の自己肯定感はズタボロに。
ここまで来るともう、親子共々
履けるものを探すことにすら、恐れを感じるように。
“一体いつまで裸足で過ごすことになるだろうか”と半ば絶望的だったときに、ふと思いついたのが草履だったのです。
きっかけは、裸足保育をしている幼稚園が外での活動時に、子どもたちが草履を履いていたなぁ・・・と思い出したことでした。
ミサトっ子も最高!
まず最初に注文したのは、
ミサトっ子草履でした。
ダメ元で購入したこの草履が、
次女の感覚に違和感を与えない
初めての履物となったのです!!!
この時の感動と安堵は、筆舌に尽くしがたいものがありました。
ミサトっ子は何より素材が良く、次女の足は信じられないくらいに草履をすんなりと受け入れました。
こうして最初に出会ったミサトっ子は、しばらくの間お世話になりました。
しかし、唯一の難点が見つかりました。
それは、
水洗いができない
ということです。
梅雨時期だった当時、誤って泥水に足を踏み入れてしまった時に、これは困ったぞ・・・となったわけです。
当時の次女はまだ学校に通っていたりもしていたので、草履を洗えないことは大きな難点となりました。
ミサトっ子をとても気に入っていたのですが、洗えないことは大きなネックと感じていたので、泣く泣く次の草履を試してみることに。
そしてここで初めて出会ったのが、やまとっ子草履だったのでした。
やまとっ子草履 洗えるくん
やまとっ子草履の中には『洗えるくん』という、洗える草履があります。
「洗える素材で作られている草履だなんて最高じゃん!」という感じではありますが、そこで喜んでもいられないのが感覚過敏。
いくら同じ草履とは言え、ミサトっ子とはまた一味異なるやまとっ子。
また駄目だったらどうしよう・・・
と、半ばビクビクしながら頼んでみたことを、今でも覚えています。
実際のところ、そんな母の心配は取り越し苦労となり、次女はやまとっ子草履の洗えるくんも履けたのでした。
それ以来ずっと次女の足元は、やまとっ子の洗えるくんというわけです。
現在はおとなサイズになり、着実にサイズアップをしています。
というわけで、壮絶な感覚過敏を経験してきた次女の足元事情でした。
感覚過敏は本人にしかわからない部分も多く、本人はもちろんのこと、家族にとっても大変なことが多くあります。
次女の感覚過過敏はまだまだ健在ですが、本人が自分の特性を認め受け入れてからというもの、ずいぶんと次女の様子も変化してきました。
これからも様々な課題とぶつかることは予想できますが、ひとつずつクリアしていくのみ。
だって解決策はそれしかないんだもの。
というわけで、さいごまでお読みいただきありがとうございました。
それではみなさまごきげんよう!