ホームエデュケーションを実践するなかで、私が手抜きしてきたことがあります。
それはズバリ!
学習
です。(全く自慢になりません)
なんとな~く手抜きになったまま、時は過ぎていきました。
とはいえ、まったく何もしていなかったわけでもないのです。
いずれにせよ、親が子どもに勉強を教えることは簡単なことではない!というのは痛いほど痛感してきました。
というか、無理だよぅ。。
そうは言っても!
放置したまんま、というのも何か違う・・・。
こんな葛藤を抱えながらも長い時を経て、娘たちにピッタリのドリルが見つかりました。
というわけでここからは、境界知能の娘が抱えていた学習コンプレックスのことや、家庭での学習事情について書いてみようと思います。
学習コンプレックス|家庭で行う境界知能の子どもの学習支援事情
学習コンプレックスがとてつもなく強い、境界知能の長女。(IQ71:WISCⅣ)
現在小学6年生ですが、学校に通っていた頃からコンプレックスは強く現れていました。
今思えば、ですが・・・。
娘が学校に通っていた頃は、出された宿題をさせることで精一杯だった私。
娘が抱える困り感やコンプレックスに、私の心を向けるゆとりがまったくなかったのでした。
その頃の娘は、
何がなんでも宿題をやらなければ!
という強迫観念にとらわれていました。
今思えば、かわいそうなことをしました。
保護者による学習サポートのむつかしさ
学校システムにどっぷりと浸かっていた初期の頃の私は、
宿題はやらせるものだ
と考えていました。何の疑いもなく、です。
当時の娘の帰宅後は、それはそれは壮絶な毎日でした。
そして次第に、娘の様子に脅迫行為が見られるようになってきたのです。
具体体には、
という感じ。
なんてことのない宿題を終えるまでに2時間、なんてことはザラにありました。
もう、この時の娘の精神状態は限界でした。
- 学校でストレスをためて帰宅
- 帰宅後も苦手な学習をする
こんな状態だったのだから、親子の関係性を保つのもやっと、でした。
気の休まる暇もないようなギスギスした日々。
そもそも家庭とは本来、ココロもカラダもリラックスして過ごせる場所であるはずです。
しかし当時の我が家は、
家族全員の緊張の糸が、いつ切れてもおかしくない
という状態だったと思います。
保護者による学習サポートの重要性
学習の理解に苦しむ長女を見ながら私は、
彼女の物事の捉え方が独特である
ということに気付いていきました。
ある気付きを得た私は、学校の教え方だけにとらわれることの危険性を学びました。
そして、
と、私は考えるようになりました。
とは言え、すべての事情を学校側に受け入れて頂き、すべての要求を叶えて頂くことは不可能なことです。
合理的配慮と主張するのには限界があることも、親は知っておく必要があると思っています。
これらのことから、学校に行く・行かないに関わらず、保護者によるサポートの重要性をより痛感した次第です。
コグトレ|発達障害と境界知能の小学生におすすめドリル
ホームエデュケーションを実践している我が家にとって、大きな出会いがありました。
それは、コグトレです。
コグトレ計算ドリル
きっかけは後ほど後述しますが、このドリルが娘たちにはとっても好評なのです!
コグトレで培われる力についてはドリルにしっかりと掲載されているということもあり、親にとっても非常に勉強になります。
コグトレを子どもたちの立場から見ると・・・
というようなメリットがあると思います。
漢字コグトレ
こちらはコピーをして使用するタイプのドリルです。
学校でも先生たちが取り組めるようにと、メニューの組み立て方が丁寧に書かれていたりもします。
もちろん!親もとても参考になります。
漢字は計算ドリル以上に、娘たちには好評です。
ただひたすらに漢字の書き取りを続けるよりも、よっぽど飽きなくて楽しい。By 長女
文章を書くことが好きだから、特に作文を気に入っている。By 次女
漢字コグトレは、5つのワークから構成されています。
ドリルを娘たちに任せっぱなしにしてしまうと取り組む項目にどうしても偏りが出てしまうため、下記のような工夫をしています。
私が進捗具合をチェックするついでに、翌日の分を選んでおく。
コグトレとの出会いによって私は、学習コンプレックスを抱える長女に学びの機会を提供することがとてもしやすくなりました。
様々なタイプのコグトレがあるので、娘たちにフィットしたものを選びながら使い続けて行こうと思っているところです。
兄弟姉妹でシェア可能
我が家の学習方法|とにかく反復を重視する
というかそもそも!
ホームエデュケーションをしているのだから、そんなに学習にこだわる必要はあるの?
というような疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
実際に私自身、そう思ったことがあります。
しかし。
どうやら子どもはそうじゃないらしい。
学習をおざなりにすることに、不安を持っていたりします。(ということがわかりました)
どういうことかと言うと・・・
ホームエデュケーションには満足している
けれど、
学校から離れている不安が皆無になることもない
という感じ。
この白黒つけられない感覚。
経験してみた人でないと想像しにくいかもしれません。
かと言って、学年通りの学習にこだわる必要もないため、我が家ではずっと反復学習を大切にしてきました。
現在小学6年生の長女、4年生の次女は、同じ3年生のドリルを使っています。
境界知能である6年生の長女の方は特に、3年生のドリルでも躓きが見られるので、1~2年生のドリルと併用しながらやっていくつもりです。
宮口幸治先生の書籍|コグトレとの出会いのキッカケ
私がコグトレと出会うキッカケになったのが、宮口幸治先生の書籍でした。
読了後の私は、なんとも言えない衝撃に包まれていました。
できない子・だめな子・なまけている子
など、何等かのレッテルを貼られ続けた子どもたちの末路を、まざまざと見せつけられたような気がしたのです。
従来型の学校教育の限界を改めて感じたのと同時に、ひとまず、自分の子どもは自分でまもるためにもせめて、私自身が学び続けていこうと強く決意した次第です。
まとめ|楽しくないと続かない
随分と長いこと、手抜きしてきてしまった娘たちの学習ですが。
学習に取り組んでいれさえすれば安心なのか?
と言えば、やっぱりそういうことでもない。
親が従来型の日本の教育にとらわれてしまうと親自身の視野が狭くなり、
なんとかしないと!
と躍起になってしまうもの。
しかし。
いったん世界に目を向け、世界のことを知ろうとすればするほど、従来型のやり方が正しいとは限らないということが見えてくるのです。
世界はどんどん進化しています。
それでもなお、子どもたちをなんとか従来型におさめようとする行動は、
子どもたちの生きる力を奪っているようなもの
と思えてなりません。
何にでも言えることですが、楽しくないことは続きません。
これは大人でも同じこと。
『苦痛なことからは逃げようとする』という行動はもはや、本能的な反応ではないでしょうか?
もりー家ではこれからも、コグトレにお世話になりながら、楽しく学べる方法を模索していくつもりです。
というわけで、最後までお読みくださりありがとうございました。
それではみなさまごきげんよう!